フィジー自然体験実習・2007下見報告

 →下見関係データ



コーラルコーストの夕暮れ

*成田集合・出発

第1日 3/8

 午前中は教授会でいくつか投票。12:30に休憩に入ったので、化学実験室に引き上げ、持参する無線機やGPS、電池と充電池、資料の整理、紙袋に入れて運び出す。13:30自宅。50分で片付け、荷造り。14:25タクシーを呼ぶが、断られ、別の会社に電話。14:42正門前にタクシー到着し、自由が丘まで荷物を載せて輸送してもらう。14:57自由が丘。15:15大井町。みどりの窓口で予約しておいた成田エクスプレスの指定券と乗車券を購入。駅構内のパンショップで昼食用のサンドイッチを購入。15:35品川へ移動。15:50成田エクスプレス33号乗車。16:54空港第2ビル到着のはずだが3分遅れ。

*成田

 17:05集合場所の出発ゲートのある3階Hアイランド付近到着。メンバーはすでにだいたいそろっている。初顔合わせの学生諸君も挨拶。O先生父子合流。チェックイン。トップツアーのT氏が後部にあらかじめ座席を指定しておいてくれたらしい。このおかげで離陸後に座席を入れ替えて、機内でずいぶん楽に過ごすことができた。

 USPの人々、イノケさん、村の人々用のお土産を買う。僕はメール受信のため、CFサイズのPCカードアダプタを買いに店を回るが、今回はどこにも置いていなくて困る。結局出発前にメールの送受信ができず、到着後、1日遅れで受信することになった。

 18:20、出発の96番ゲートに。すでに搭乗は開始していて、大部分の乗客が機内に入っている。この時間は飛行機の離陸の順番待ちがあるので、できるだけ早く乗客を乗せて出発したい事情があるようで、アナウンスでせかされる。

 機内に入る。座席は半分強〜2/3の埋まり具合。月曜の便が飛んでいないので、もっと混むことを覚悟していたが、そうでもないようだ。客層はハネムーン客が半数くらい。あとは個人旅行、家族旅行客か。フィジー人、インド系フィジー人の客が目立つ。

 ほぼ定刻にゲートを離れるが、順番待ちで離陸を待たされる。それでも3機分くらいで順番が来る。一気に上昇。千葉の夜景が美しい。東京の方向は雲のためかあまりよく見えない。

 すぐに飲み物、そして機内食。今回はそばがなく、魚のフライとポテトサラダらしきものが副食でついている。メインはトリの照り焼き風ライス、あるいはシーフードの何とか、なのだが、当然最後部の我々には選択権はなく、チキン一色。疲れているので、食ったら寝る。中央の3列席を占拠して、ビールとワインの力を借りて、映画を見ずに熟睡。


第2日 3/9

 1時間班くらい寝ていたらしいが、目が覚めてしまう。まだ映画は2本目の途中のようだ。そのまま眠れずに、フィジー時間朝5時に機内点灯で起こされる。日本時間2時だが、朝飯を食べさせられる。きつい。まだ外は暗い。

 ナンディ空港が近づくが、雲が多い。ママヌザ諸島も見えずに旋回、着陸態勢に入る。低いところは雲がないが、上空は雲に覆われ、雨模様のようだ。視界は悪いと思うのだが、きれいに着陸。6:40の定刻通り。

 税関のX線検査で土産物がひっかかり、リュックからスーザン先生用のせんべいを出して説明する羽目になる。せんべいを英語で説明することになるとは思わなかった。ここでも大学講師というので信用されて得をする。

 税関を出て、ATS Pacificの人々の出迎えを受ける。イノケさんを探してきょろきょろしていたら、反対側のATSの人々の後ろにいてびっくりする。両替。イノケさんが手配してくれたワゴンに荷物を入れ、タベウニ組の航空券、残り全員分のバウチャーと航空券を僕が預かる。国内線カウンターにタベウニ組4人の見送り。外は降ったりやんだりの雨模様。

 ワゴンには先にクロウズネストに行ってもらい、僕はイノケさんとウイング事務所へ。カタリーナさんを呼ぶが、お姉さんが出てきて、スバに行ってまだ帰っていないという。戻ったらイノケさんに連絡を入れてくれ、と伝言して。ライフジャケットだけ積み込み、次へ。イノケ家はまだYako村に引っ越していないそうで、書類審査がもたついているらしく、以前からの彼の家の前で停車。イノケさんの奥さんが乗り込む。今日は一緒に来てくれるらしい。

 車内でイノケさんの資源探査の話、エンペラー金山の話、ウイングのライセンスの話などをする。南に向かうにつれて、雲が薄くなり、薄日が差し始める。けっこう飛ばして9:30過ぎクロウズネスト着。寄り道した割には時間差がなかったらしい。レセプションでいつものお姉さんに挨拶。とりあえず宿泊費の半額を納める。部屋は14-17の4部屋を連続で押さえてくれている。空いているので荷物も入れていいらしい。ワゴンの後部から荷物を引っ張り出し、部屋に運ぶ。10:00少し過ぎてクロウズネスト出発。シンガトカで昼食と水を購入。シンガトカバレーロードを行く。裏道(カバナガサウ・ロード)は増水で寸断されているらしい。シンガトカ川は濁って大増水。びっくりする。

 途中飛ばしたおかげか、11:00を少し過ぎたが、コロニサガナ村に到着。どうやら人数が少ないので、村長の家でのセブセブのようだ。タワタワンジ村のペナさんとレパニ氏が来ている。どうやって川を渡ったのだろう。セブセブ。今回は5杯か6杯回ったが、今回のカバはけっこうきつくて舌がしびれる。途中、何度か通り雨が来る。戸口の靴をイノケさんの奥さんが中に引き込んでくれる。

 ウイングの事業の行方が村人たちは気になるらしく、イノケさんが来る途中の僕との話をもとに説明する。USPの学生や教員が来ることも気になるらしく、今年も来るのか、としきりに聞く。9月に来るよ、と返事しておく。本当は、USPとその日程の調整にこれから行くので、確かなことはまだ言えないのだが、まあそうずれはしないだろう。

 セブセブを終えて、とにかく増水で渡れないというのだが、渡河点までいって状況を見たいのだと頼む。ワゴンは街道から川への道には入れず、学生たちは泥道を歩く。僕と何人かはイノケ車ですぐそばまで楽して移動。なるほどすごい増水だ。僕が見た中では、2001年に初めて来たとき以来の水位かもしれない。河原は消滅し、崖を下りてボートの渡しに行ったものだが、その崖の上の方まで水が来ている。流れも速い。中央で秒速2mくらい、あるいはそれ以上だろうか。村のお兄さんが竹の棒を浮きにして流れてくる。渡るのもたいへんだ。下流に流されながら、それを計算して渡っているようだ。


竹の棒につかまり泳ぐお兄さん

 長居しても仕方がないので、街道に出て、シンガトカの町に戻る。途中、カバが効いたのと疲労で意識不明。何度も頭を窓ガラスにぶつけ、奥さんに心配される。風力発電の建設中の場所を学生たちに説明し損なう。シンガトカの町に14:00頃到着。自炊用の食材の買い物。ワゴンに積み、クロウズネストへ。15:00前に帰着。イノケさんとレンタカーを2台目のワゴンの手配に切り替える話で合意。別れる。ワゴンの運転手さんには、明日朝8:30のピックアップを確認する。

 買い出した食材を運び、部屋に入って休息。米やら水やら、重いものが多く、滑るので疲れる。メールの送受信。1日でだいぶたまっているものだ。回線状況はよく、28.8k出ている。お茶を飲んで一服。ごろんと横になって休んでいたら、寝てしまい、20時に目が覚める。学生たちはすでに食事を終えている。指導しなかった割には米の炊き方もうまくいったようだ。O先生と僕とで2人分の夕食を作る。パスタを茹で、ニンニクとインゲンとタマネギとナスとホールトマトで、チリソースと醤油、塩胡椒で味付けし、ソースを作る。なかなかうまくできた。学生たちを呼び、味見させる。

 夜空にオリオン座が見えているので学生にしらせる。メールの送受信にパソコンを貸す。井上先生から、ATS経由でいただいた手紙を読む。2月末の時点で、大雨、増水で道路状況は困難だったようだ。いろいろ書いていただいてありがたい。上流の調査は条件が悪いので今回はあきらめる。

 O先生と、明日、渡河できない場合の相談。タブニか砂丘見学、あるいは宿の前の珊瑚礁探検でよさそうだ。2:30、最後に回線をつないで、これをアップして、就寝。


第3日 3/10

 4:30に目が覚めてしまい、結局そのまま眠れず朝になる。6:00にO先生の目覚ましが鳴る。曇り。日差しがきついのよりはありがたい。朝食の準備。昨夜遅くから、iPass経由の接続がうまくいかない。nifty側の障害だろうか。パスワードも入れ直すが、変化なく、相手から接続を切られる。せっかく書いた報告もアップできないしメールも出せない。niftyではなく別のプロバイダで海外接続が可能だったはずだと思うが、いまは検索もできない。海外では複数の接続方法を確保しておかないといけない、と反省する。

 昨日のデナラウツアーズのワゴン到着。運転手はソロモン氏。8:30クロウズネスト発、8:40シンガトカ、朝食と水を購入し8:50発。1時間でコロニサガナ手前の渡河点へ。途中道が悪く、スロー走行。昨日は40分で飛ばしたらしいが、今日は1時間。そのためジャンプが少なく、僕以外乗客全員がぐっすり寝ている。

 9:50渡河点手前到着。どろどろ道を歩いて川岸へ。水位は昨日とほとんど変わらず、まだ高い。ライフジャケットを全員着込んで、レパニ氏とペナさん、タイレブ氏の操るボートでタワタワンジ側に運んでもらう。

 集落に向かって畑の中を歩く。ライフジャケットを事務所に置き、代わりにハンドオーガーを学生部隊が運んでくる。集落の前を流れる水をO先生が測定。pHが高いので、雨水が流れたのではなく地下水が湧きだしたのだろう、と推察する。村の人に聞くと、やはり湧き水だという。

 ここで、山庄(集合名詞)から預かってきたアルバムとファイルを手渡す。みな喜んで写真を見ている。ペナさんがアカニシ嬢を呼び、お前が管理しなさいと言っているようだ。これでひとつ大任を果たした気分。

 今日はO先生が水の調査に、僕と土木部隊でハンドオーガーの井戸掘り実験。14:30に村の前に再集合ということで、11:00二手に分かれる。水調査部隊はガラガラ沢と鍾乳洞へ向かう。

 我々は昨年の作業をした建設予定地へ。半年放置したら、草藪がひどくなって見通しがきかない。分け入ってみると、あちこち水浸しで、ボーリングした場所は探し当てるとそのへん一帯水深20cmで作業にならない。

 ガイドでついてきているペナさんに話して、どこか掘るのが可能なところはないか、考えてもらう。彼の案内で村の方向に戻り、タワタワンジ村の西のはずれ、小川の対岸の斜面で掘削する。ここはコロニサガナの領分らしい。たぶん彼なりの政治的判断なのだろう。

 風がなく、薄日が差してきて、湿度も高いので暑い。その上、蚊の襲撃。学生たちはハンドオーガーで粘土質の表土を削る。馬に乗った見物客が入れ替わりやってくる。約3m掘り進んだところで、休憩。12:40村に戻り、集会場で昼食。ペナさんと僕は昼寝。ボトルの水がなくなった学生たちは村の水道で補充する。

 13:40村を出て作業場に戻る。3.5mで水の音がする。地下水面に到達したらしい。地層はまだ土壌で、どろどろの泥が上がってくる。ともあれ、水は出たのでよかった。14:10無線が雑音を出すので呼びかけると、O先生の部隊が村に戻る途中だという。14:20切り上げて村に戻る。ハンドオーガー一式を事務所に運び、代わりにライフジャケットを運んでくる。水質調査組はペナさんの家でまったりしているらしい。14:36村を出る。畑を抜けて川岸へ。河岸の攻撃斜面がよくわかる。

 再びボートで川を渡り、街道まで泥道を歩く。沢で靴を洗う。15:25出発、シンガトカ16:30着。土曜日なのとラグビーの地区対抗戦があるらしく、町は閑散としている。食材の買い出し。17:00シンガトカ発。クロウズネスト着。明日と来週の迎車時間の打ち合わせ。

 靴が汚れているので、干潮のラグーンに入り、洗濯かたがた生物観察。いつものナマコの他、クモヒトデが目立つ。ウニを見つける。海ブドウはみつからない。群れをなした稚魚がいっぱいいる。ラグーンは稚魚の格好の隠れ場所らしい。

  ときどき天気雨を降らせる積雲。

 部屋に戻り、靴を干し、どろどろのズボンの洗濯をかねてシャワーを浴びる。夕食の準備。スーパーで買っておいた牛肉細切れでカレーの計画。牛肉は300gで2.86$。安い。たぶんステーキ肉をchop-suey用に切ったのだろう。ココナッツミルクを1缶。1.39$の国産品。小麦粉でルーを作るのはしんどいので、ココナッツミルクで代用する。ニンニクを油で炒め、タマネギをじっくり炒め、塩胡椒した肉を炒め、水から煮たジャガイモの鍋に投入。空いたフライパンでナスとオクラを炒める。オクラは茹でるべきで炒めると粘りついてやりにくい。火が通ると分解してしまうし。ビーフエキス、塩で味を付け、1時間以上煮る。カレー粉50g投入。隠し味に醤油を足し、チリソースも少量加える。仕上げにココナッツミルクを加え、できあがり。

 学生たちは今日はパスタのようだ。6人で協力して作業している。夕食の準備中に、きれいな夕焼けに気づいて無線で連絡。僕は海岸に出て写真を撮る。蚊に食われたが、熱帯の夕暮れにふさわしい景色を堪能できた。

  クロウズネストにて

 20:30夕食。米を炊いたが、最初からふたをしてしまい、僕としては出来の悪い失敗作。焦げつかなかったが少し水っぽい。カレーはまあまあ。他にO先生の青梗菜のおひたしを醤油とレモンで食べる。

 21:30、意識不明。22:20、置きだしてごそごそ仕事。昨日からどうしてもネットにつながらない。O先生からniftyの海外接続アシスタントをフォルダごとUSBメモリでもらい、それを使うことで解決。普通のダイヤルアップではつながらないところが腹立たしい。メールが5通。仕事が来ていたので急いで処理する。3:00就寝。


第4日 3/11

 6時の目覚ましに気づいていたが、二度寝してしまい、7:00起床。急いで荷造り。7:20昨夜の残りのカレーをO先生が温めてくれたので、残りの冷や飯にかけてかき込む。昨夜塩茹でしておいたウニの卵巣を一口。あまりおいしくない。栄養が乏しいのかそういう種類なのか。合掌。

 7:23運転手がノックする。無線で荷物を上の駐車場に運ぶよう指示。チェックアウト処理に行く。マネージャーのDutt氏がデスクに座っている。電話代はサービスらしい。ありがたい。7:32、駐車場に戻るが学生がなかなか来ない。運転手のソロモン氏少しいらいらする。船の出発はフィジアンタイムじゃないぜ、乗り過ごしたらお昼の船まで次はないぜ、と言う。ワゴンをレセプションの前に下ろして学生収容。7:42出発。

 日曜日のQueen's Roadは空いている。これなら渋滞はないねと運転手氏に言うと、いや、警察のネズミ取りがあるから油断できない、という。今朝彼は同じ道をナンディから来ているので、何やら確信があるらしい。対向車がライトで合図する。やがて計測器を持った警官を発見。なるほどスピード違反取り締まりらしい。法定速度の80km以下で通過。1時間でデナラウに到着。荷物を預け、カウンターに。だが乗船のバウチャーがない。安心しきっていたのでどうせデナラウでATSの方に会えるだろうと思っていたが、誰もいない。これは予約を入れていなかったのか、二重払いになるのを覚悟して、カウンターで確認してもらうが我々の団体予約はないようだ。8人でFJ$560を支払って領収書とチケットをもらい、桟橋へ。ほとんど他の客はすべて乗り込んでいてすきまがなく、1階の船室へ。学生は荷物を置いて消える。たぶん最上部デッキだろう。9:00出港。

 途中、3ヶ所の島に立ち寄り、10:25マナ島に到着。下船。潮位は満潮に近い。

  マナ島に到着。

 マナ島のスタッフに挨拶。チェックイン手続き。どうやらマナ島の宿泊予約も通っていなかったらしい。スタッフの携帯電話でATSの広田さんと話す。まるまるマナ島関係の手配が日本から依頼されていなかったようだ。僕が自分で手配すると勘違いされたのか、どうも行き違いがあったようだ。参ったな。

 幸か不幸か、部屋は空いているということだったので、5部屋の手配をあらためて頼む。メンバーには14時のチェックイン時刻まで適当に時間をつぶしてもらうことにし、僕は12:15到着予定のタベウニ組を待つ。荷物のチェックだけ済ませて、泳ぎに行く人やら、遊びに行く人やら、消え去る。支配人の田中さんに挨拶。予約が入っていなくて、帰りの船だけ手配を僕から直接依頼していたので、やはり心配していたらしい。マナ島はバッフェエリアの改装で、レストランがサウスビーチ1ヶ所だけという状況。閑散期なのでいまが工事のチャンスということらしい。12:25タベウニ組到着、迎えに出る。「ボウマの滝でカメを見た」ということらしい。タベウニはたいへん良かったとフィジー初訪問のN先生がのたまう。まあよかった。

 タベウニ組と客室係の方の説明の間待っていて、ちゃっかり2杯目のウェルカムドリンクを飲んで、荷物の部屋番号記入を確認して、サウスビーチレストランへ。混む時間のはずだが比較的空いている。天気が良く、暑い。外のテーブルにつくが、汗が噴き出る。

 

 

 暑いのでビールがうまい。汗を垂らしながら昼食。13:40部屋に戻る。暑いのとここ数日の寝不足とで消耗していて、ごろりと寝てしまう。15:52目が覚めて、「海のお話」を聞きに行くためにコミュニケーションセンターへ。時間に間に合うが、誰も来ない。無線で呼ぶと、学生は場所がわからなかったらしい。結局24分開始を遅らせて、アクアトレックのAsamiさんの「海のお話」を拝聴する。実物や写真をうまく使って、初心者向けにやさしい解説をしてくれる。珊瑚礁保全のためにもこういう教育活動は重要だ。問題は、聴講する客が僕たちしかいないことかもしれない。

 いくつか質問して、Yoshiさんに補足してもらい、明日のダイビング等の申込みをどうするという話をしながら終了。17:00。Yoshiさんと話す。来月のイベントでまた来日とのこと。学生たちが体験ダイビングの参加を迷っているので、さっさと申し込め、と背中を押す。

 部屋に戻る。17:50、ハッピーアワーを思い出し、ラウンジへ。留守番の先生方を誘う。ラウンジに行くとほとんど全員が集合。1杯だけ注文し、ぼけーっとしていると、聖歌隊登場。日曜なのでスタッフの豪快なおばさんたちを中心の聖歌隊による合唱を聴かせてくれるらしい。いくつか賛美歌を聴かせてもらう。

 レセプションで外線発信を可能にしてくれるよう頼み、部屋に戻り、ネットにつなぐ。ごそごそしていると、サモアからフィジーに戻ってきた井上先生から電話。バヌアツでは成功、サモアは失敗だったとのこと。どうも今年は天候不順らしい。20時過ぎ、夕食に行こうと先生方に呼ばれる。6人でサウスビーチレストランへ。みなさん位置関係を把握していないようで、あとから追いかけた僕の方が先にレストランに着く。夜空はきれいだが雲もあって全部は見えない。疲労感で食欲がないが、とにかくスープとシンガポール風の麺を頼む。・・・食べきれず残す羽目になる。やはり節制しよう。

 洗濯をしたかったが、洗剤を買い忘れていたので、M先生の使ったあまりをもらい、洗濯に行く。待っている間につい寝てしまい、1時間近く経ってから回収に行く。同室のW先生が設置した洗濯物干しひもに、便乗してかけさせてもらう。夜間は相対湿度が上がるので、外に干しても乾かない。室内でファンを回した方が乾く。22:30意識不明。2:00目が覚めて、ネットにつなぐが、いまひとつ国外への回線状況が悪い。メールの送受信はできたので気にしないことにする。記録をつけ、充電、写真の取り込み、メール処理。5:00終了。


第5日 3/12

 6:00無線連絡。日の出を見に行く。快晴ではないが晴れているようだ。ルックアウトポイントに6名で登る。明るくなってきたが東方向に大きな積乱雲があり、日の出を直接拝めない。風は北風、低い雲が流れていく。飛行場方向に下りてサウスビーチレストランへ向かう。7:00朝食。8:00終了、ダイビングの人、泳ぎに行く人など、様々。

  ビチレブ島に湧く積乱雲。朝日が拝めない。

  朝のママヌザ諸島。

 9:00昼寝。11:00部屋清掃のおばさんのノックで起こされる。もうろうとして20分待ってくれ、といってごろんとまた寝てしまい、気づくと12時。来ていたら悪いなあと思いつつ、「清掃してください」の札を部屋のドアにかけ、ごそごそ仕事。12:30、昼食に行こうとお誘いの無線連絡。最初、僕は行きませんと返事をするが、気を取り直して行くと返事。サウスビーチレストランへ。みなさんと一緒に屋外のテーブルにつくが、僕はビール1杯だけ飲んで、昼食は遠慮する。ダイビングに行った人々がボートで帰ってくる。O先生が僕たちの分の「海の話」修了証をもらってきてくださる。天気は良好。

 13:30部屋に戻る。留守中に部屋はきれいに清掃してあって、感謝する。これは仕事ではあるが、フィジーの人は本当に掃除は好きだ。成績処理の後始末、成績分布の統計を取る。14:30、レセプションに行き、日本人サポートデスクのKazumiさんに明日のデナラウ港から空港までの輸送手配を頼む。結局、明後日のサトウキビ鉄道予約とあわせてATSにお願いすることになる。電話でTakakoさんに手配依頼。部屋番号を伝えて、予約結果を連絡してもらうことにする。

 部屋に戻り、メールのチェック。返信。寝る。17:00頃、ATSのTakakoさんから電話。明日の交通手配とサトウキビ列車の手配についての連絡。料金と支払い方法の確認。谷さんがデナラウに来てくださるそうなので、ちょっと安心。サトウキビ鉄道は、10:00にフィジアンリゾート前の停車場を出発なので、30分前には来ていて欲しいとのこと。そこまでの交通はイノケさんが手配してくれているので、ピックアップを断る。現地(ナタンドラ)で昼食が出るとのこと。現地14:30頃出発、16:00くらいに停車場で解散とのこと。この迎えの車も手配済みだが、何時に来てもらうか話をしておく必要がある。たぶん、そのあとシンガトカの市場に寄るのだろう。

 17:30頃スコール来襲。気温が下がる。屋根が冷まされることも大きいのだろう。室温も下がる。W先生洗濯から帰ってくる。O先生が回線を借りに来る。メールを読もうとつなぐが、やはり短時間で切断されてしまうらしい。どうも、国外への接続数制限をしているのではないだろうか。特に今日は平日なので回線が混雑しているようだ。東大のK先生とやりとり。明日出国で、僕らとは24時間遅れでスバ到着、USP訪問の予定とのこと。

 19:30夕食。夕方に雨が降ったため、外のテーブルが使えず、座席が足りなくて待たされる。バーの丸テーブルを3つ使って7人が座れる。T先生が素麺を注文。なかなか豪華な素麺に驚く。値段も素麺としてはオドロキのレベルではあるが。マナ島の食事は実習開始の2003当初に比べずいぶん良くなったと思う。かつては量が多すぎたり、大味だったり、注文して1時間半待たされることも何度かあった。待たされる件に関しては昨年も文句を言ったので、少々気がとがめるが、かなり努力されたのだろう。幸い、宿泊客が少ないことも影響しているとは思うが、以前とは雲泥の差だ。

 21:00部屋に戻り、先生方から僕が立て替えた分の食費を集める。多めにもらいすぎたのであとで調整だな。写真のデータ取り出し。今日は寝てばかりいたので、朝の写真くらいしかない。荷造りするつもりが、つい寝てしまう。23:40、起きだしてメール関係。回線状態が悪いのか、数十kbダウンロードしたところで、接続がとぎれてしまい、うんともすうともいわなくなる。40数回、接続して、10通ほどのメールが読めないまま、どうにもつながらなくなる。MLかもしれないが、どうやら1MBのファイルを送ってくれた人がいるらしく、それを28.8kの速度で読みにいっている間に切れてしまうので、何度やってもそこから先のメールのダウンロードができない。サイズの大きいメールはこういうときに迷惑だ。日本国内では1MBや2MBのファイルのやりとりはまったく気にならない環境が普通だが、世界にはパソコン通信レベルの環境でやっている世界もまだまだたくさんあるのだ。もっとも、本島では1MBくらいの送受信は問題にならず、1時間でも安定して切断されずに接続できていたので、これはもしかするとマナ島と本島の間のマイクロ波回線の問題もあるかもしれない。

 いくつかすぐに返答しなくてはいけないメールがあったので、受信をせずに送信だけする設定でつなぎ、最低限の返事を送る。結局、朝5時まで通信関係の後始末で時間を費やす。また、いちばん気温が低くて眠るのによい時間をつぶしてしまった。オオコウモリの声がする。これから荷造りとチェックアウト、そして朝食、7:30のボートでデナラウへ移動予定。


第6日 3/13

 6:00、外に出てみるが、曇りで日の出は拝めそうにない。ルックアウトポイントに登って日の出を見るのはやめる。6:20スコール。かなり強い雨でたちまち水たまりができる。6:50、チェックアウトのためレセプションに。受付のお兄さんと話していて、デナラウ行きのボートの出港が7:30ではなく8:30で、僕が1時間早く勘違いしていたことが判明。慌てて全員向けに無線連絡。ほっとする。7:00朝食のためサウスビーチレストラン。安心して食事ができる。7:40終了。部屋に戻り再度荷造りの確認。忘れ物がないか確かめる。荷物は外に出し、8:20桟橋へ。アクアトレックの脚ノ好美さんに挨拶。CDを1枚いただく。来月のダイブの展示会での再会を約す。荷物がなかなか来ない。学生の2人のS君がなかなか来ない。無線では応答していたが、寝ていて遅れたらしい。学生のHさんが駆け回る。桟橋に赤いボートが横付けされているが、それがSea Fiji社のスピードボートらしい。

  桟橋と海の男。

 ボートに乗り込む。潮位が低いので、まずビートの屋根に下りて、全部の甲板に下り、つかまりながら後ろの入り口から中に入る。人だけなら20人、荷物を運ぶと今回の12人というのはちょうどいい収容数の感じだ。予定よりだいぶ遅れて8:50過ぎにマナ島をボートが出発。KAZUMIさんとYOSHIさんたちが見送ってくれる。マナ島が並の向こうにだんだん小さくなり、見えなくなる。ボートは波しぶきが入ってくる。T先生は肩がずぶ濡れ。9:30デナラウ着。ATSの谷さんが出迎えてくれる。まずいことにInokeさんが輸送を別に手配してくれていたようで、ソロモン氏も来ている。彼の手配リストにないので、僕が昨日手配したのだが、イノケさんに電話を入れておけば良かったのだが。彼も僕に一言言ってくれればいいのに。結局荷物をソロモン氏のワゴンに、人員はATSのミニバスに乗せてナンディ空港に移動。AIR FIJIのチェックインをすませる。、待っている間、谷さんとお話しする。

 スバ行きPC150は、タベウニからの飛行機で、到着が遅れているらしい。出発が30分遅れるとのアナウンスがあり、さらに車輪の故障で40分遅れるという話が伝わる。USPで12:30に待ち合わせているので、気が気ではないが、そこはフィジアンタイムの国なので仕方がない。結局12:00過ぎに出発。大型機のあとについて滑走路に進入、12:05離陸。途中は雲が多く下はよく見えない。

 12:40頃ナウソリ空港着。荷物を受け取り、外に出てCoral Sun Fijiのミニバスを探す。遠くに駐車しているのを発券し手を振り、運転手に車を回してもらう。USPに向け移動。13:15頃USP着。だが門番がゲートを通してくれない。運転手では話が進まないようなので、僕がUSPのスーザン先生の名刺と自分の名刺を持って掛け合いに行く。スーザン先生のオフィスに電話して確かめるが、スーザン先生は僕らとの待ち合わせでFST(理工学部)に行っているので、出るはずがない。僕はFSTでミーティングだからスーザン先生はそこにいる、だから通してくれといっているのに、門番は聞く耳を持たない。クーデターのあとだから神経質なのはわからないではないが、こういうのは無能というのではないのか。結局MSPの下のキャンパスに回される。門番が一人便乗して、スーザン先生のところに行って直接確認してくれるらしい。我々はキャンパスの外で待たされる。ありがたいことだ。

 何分待たされたか、14:20頃、FSTから戻ってきたスーザン先生のおかげで、やっとキャンパス内にはいることを許される。14:25、MSPにある海辺のカフェテリアで昼食をとりながら、スーザン先生と打ち合わせ。偶然、昨年度の実習参加学生がいて、2005の参加学生の3人と話し込む。

  海洋学部のカフェテリア。安くてよろしい。

 スーザン先生にお土産のせんべいを渡す。空港でつかまった話をする。2007年度の実習の話。USPは予算を削られ、教員は7%の給料カットだという。軍事政権になって公務員は一律5%の給与カットだが、USP教員はそれより多くカットされて、軍隊にお金がその分回っているのだという。あとで聞いた話では、アメリカ人の副学長(学長は元首なので実質的な学長)が何やら不正をやっていて、お金がそれで足りなくなっていたこともあるらしい。その副学長は罷免されたらしいが。

 スーザン先生が電話をして、ソフィーがこちらに回ってくる。彼女は仕事がまだあるので、16:30にフィジー博物館で待ち合わせることで話がつく。スーザン先生とは、いわば同業者なので僕との話ははずむが、時間がないのでおいとまする。15:00過ぎにUSP発、15:15頃フィジー博物館着。見学。入場料は学生5$、教員は大人7$ということのようだ。最初の展示ホールは僕が簡単に解説をして回る。16:28博物館を出る。ソフィーがすでに来ている。これから2日間同行。

 スバからクイーンズロードでコーラルコーストに向かう。どうしても2時間はかかるので、途中で日が暮れて、真っ暗な中をクロウズネストに到着。チェックイン。残りの宿代を払う。7部屋。オーストラリア経由の3人組の到着を待つが、遅くなると踏んで我々だけで夕食。上のレストランを今回では初めて使う。メニューが高いものしかなく、かつては安かったのにとがっかり。12人で暗い中、夕食。小雨が降る。蚊が出る。

 22:00頃、3人組がFeeZeeの大型バスで到着。Y先生はさっそくビールはないかとのことだが、レストランもレセプションも閉まっているのでそれは無理。明日の行動を確認して、終了。2:00頃寝る。


第7日 3/14

 6:52起床。あわてて朝食の用意。7:15朝食、いい加減なインスタント麺とツナ缶。8:00過ぎ迎えのバンが来るが、ソロモン氏ではない、インド系の運転手でクルーソーツアーズのプリントがしてある。サトウキビ鉄道への輸送かと思ったが、そうではないらしい。そうしているうちにソロモン氏のバンが到着。2台でガリマーレに向かうということのようだ。サトウキビ鉄道組は6人で予約していたが、S君がどうしても見たいというので1人足して9:7に分ける。4人と5人で2台に分乗し、出発。

 9:43渡河点手前に到着。ライフジャケットはちょうど9人分あるので、着用してどろどろ道を渡河点へ移動。ボートで対岸に渡してもらう。先に渡った組が岸近くの杭の上にライフジャケットを載せていたので、それにならって積み上げて先へ進もうとすると、ペナさんがそこに置いていくと誰かが持っていってトラブルのタネになるから、村まで運べと指示する。やはりそうかと納得。そのあたりが彼は配慮が行き届いて任せて安心だ。

 ソフィーに今日のルートを決めてもらう。ガラガラ沢を南に進むというので、水調査とウコンが目的?の化学のO先生他、総勢6人でガラガラ沢の橋へ向かう。ガイドはLepani氏。3人が村の西の先週掘削したドリルの場所に行き、水サンプル採取をするということで別れる。10:50、増水したQaraqara沢を膝まで浸かって渡る。初めて参加のU君、K君のために、河原の石を拾って上流の地質を考える練習をすることにして、少し時間を取る。11:10河岸段丘の畑の面に登り、民家の裏の露頭で火山性礫岩の露頭を観察。11:20鍾乳洞露頭。なにやら看板がある。フィジー語なので読めない。O先生水試料採取、pH測定。

 

 11:40河原に出て、上流へ歩く。何度か川を渡る。Qalimacaを通過、測定、採取。

 12:37礫岩露頭到着。休憩。昼食。


第8日 3/15

 


第9日 3/16

 4:00に目が覚める。昨日、態度が悪かったソフィーに文句を言う代わりに、昨日のルートマップを作って、最下部にちょっとだけ見えている火山性礫岩を見たかどうか、それが本物かどうか、つまり二次堆積物や段丘堆積物の可能性はないか、確認のメールを書く。きちんと観察しているといいのだが。まあ4月に自分でやると言うから、注意を喚起しておけば良かろう。

 6:20お湯を沸かし、お茶にする。

 9:05、レセプションでチェックアウト処理。13日夕食の明細をもらうのに手間取る。いつも世話になっているしっかり者のお姉さんに、「ハギヤ、あんたは体型が変わらないねえ。それはいいことよ」といわれ、「いや、もうちょっとダイエットしないといかんかもねえ」と返事する。フィジーの基準では甘くなってしまうからなあ。余った食材はソロモン氏がもらってくれる。日本からSさんが持参した寿司用の米をあげようとしたが、さすがにイノケさんはあまりうれしくなかったようだ。9:25運び出し終了。イノケさんが現場でドリルのエンジンが故障したということで、急遽ナンディに戻らなくてはならないというので、砂丘見学予定の11人のうち3人を外して、イノケさんの車でナンディに直行することになる。T先生とM先生と僕が砂丘経験者なのでイノケさんの車で先に移動することにして、ソロモン氏のバンにはO先生とW先生+学生6人で、シンガトカ砂丘見学経由でナンディに向かうように配分。移動開始。

 コロトンゴ村の前で2003に植樹したマングローブの状況を確認。写真を撮る。細い苗だったものが大きく成長したのを見るのはうれしい。当時の学生はみんな卒業しちゃったねえ、とイノケさんと話す。イノケさんは、マングローブを植えたおかげで表面に泥が定着して少しずつ森ができつつある、と指摘する。

 10:50トカトカ着。チェックイン処理。すぐあとからY先生の組が到着。イノケさんは11:00に会議があるのですぐに別れる。17:00に再開の約束。とりあえず休息。12:15にレセプション集合で食事に出ることにする。部屋はベッドルーム別のVillaで、キッチンがついて長期滞在もできるタイプ。便利ではあるが、安い方の部屋で良かったのだがなあ。学生2人と僕が割り振られているので、ありがたく先にベッドルームを占拠させてもらう。12:15レセプションへ。タクシーを頼む。なかなか来ない。12:25バンが来る。ドミニオンのあたりまで10ドルでどうだと聞くと12ドルだという。値上げしたにせよ高い気がするが、まあ仕方がない。12:40頃、日本食レストランのOHRA到着。前の中村レストランで、雰囲気はあまり変わっていない。ランチを選ぶ。親子丼5人、イカフライ定食2人。少々待たされる。みそ汁は魚のあら汁と、Sさん1人だけふつうのみそ汁になる。親子丼も先に4人分、Sさんだけあとから追加。やはり同時に5人は多かったらしい。13:45終了、5人はバスでナンディ市街へ、僕とT先生はタクシーを呼んでもらい、トカトカへ戻る。14:00トカトカ着。砂丘組はまだ来ていない。夕食の予約のため、大黒レストランへ電話するがでない。ちょっと昼寝。15:40砂丘組到着。なんでもナンディ市内で車が故障し、1時間半ほど放置されてショッピングしていたらしい。ナンディ市街に買い物に出る学生たちは、荷物を置いてその足でソロモン氏のバンに乗せてもらうようだ。責任を感じてただでいいという。18:45レセプション集合で、学生たちにもいったん戻るように指示。17:00センタイに17人で予約。

 17:00レセプションに行き、イノケさんとバーに行き、お茶しながら会計精算。今後の問題について話す。17:50、センタイの夕食で再度会うことを約束して別れる。谷さんに電話。18:15、買い物組が戻る。O先生がもらったソロモン氏の名刺で、18:45に15人移動でバンを手配して欲しいとソロモン氏の携帯電話にかけて依頼。18:45レセプションに。集まりが悪く18:55にだいたい揃うが、S氏が来ない。お客さんのこともあるので先に1台センタイに出して、遅れた人は後便で追いつくように頼む。途中、道路の混雑でさらに遅れる。17:20センタイ着。運転手は出発時には15$と言っていたので払おうとするが、20ドルだと言い張る。デナラウタクシーの料金表を見せて、ほら、空港とナンディタウンは22ドルだろう、という。お前言っていることが違うじゃないか、と切れかかるのを、ソロモン氏が無料でサービスしてくれると言っているのを思いだしてぐっとこらえ、(たぶん)ものすごく不愉快そうに20ドル払う。

 イノケさんは先に来ていたので、遅れたことを謝る。谷さんは我々とほぼ同時。先にテーブルに着き、とりあえず飲み物の注文をさせる。数分後に2台目のグループ到着。客は我々の他に5,6人。少し早めの時間なのと、雨上がりで客足が鈍ったためか、少なめ。2つのテーブルに分かれたので、谷さんとイノケさんの間に僕がはさまり、T先生、Hさんでゲストの反対側をはさんで、1つめに10人。もう片方はY先生たち3人組を含む7人。まずはチリ醤油の餃子(Dumpling)、鶏の手羽先唐揚げ、云々といったところ。面倒なので注文を初めてのU君たちに任せたのはいけなかったかもしれんが、ともかく何品か選んでもらう。それでも焼き麺を除き、だいたいおすすめの品が揃ったのは、回りの人々のアドバイスか。8:20頃、S君が体調が悪いので先にホテルに帰りたいというので、店の外に送っていく。店の外にいる男2人組にタクシーを頼もうとするが、通りの向こうでソロモン氏が待っているのを発見。事情を話すと彼がホテルまで送ってくれるという。料金はいいからといって乗せていってくれてしまい、恐縮する。

 料理の出てくるのが遅めで、意外に時間を食う。21:10過ぎ、いったん外に出て、S君を送って戻ってきているソロモン氏に、あと15分くらいかかると告げて、ごめんと言い、ついでにこれは感謝のしるしだからといって無理に20$を受け取ってもらう。まあすでに2往復してもらっているので妥当なところだろう。M先生から退職されるT先生に記念品の贈呈。大きな写真立て。谷さんには後日、日本から記念品発送予定。21:30宴会終了。ワゴン2台に分乗、トカトカに帰る。

 1:00先に部屋に帰り、これまでの記録をつける。2:00就寝。


第10日 3/17

 6時起床。記録をつけ、昨日までのメールで応答に抜けがないか読み直す。

 8:30少し前にレセプションへ。


H.Hagiya 2007.3.9-