フィジー自然体験実習・2008下見報告

 →2008実習関係データ



クロウズネスト前の海

*出発

第1日 3/8

 13時から安田先生の最終講義、14時に抜け出し、化学実験室で持参する無線機やGPS、電池と充電池、クリノメーターや地図コピーなどをリュックに入れて運び出す。14:20自宅。荷造りし、リュックを背負って14:53の多摩川行きバスに乗車。バスが遅れたおかげで乗車できる。15:07多摩川駅。15:10目黒線で大岡山へ。大岡山で大井町線に乗り換え。15:30頃大井町の券売機で予約した成田エクスプレスの指定券と乗車券を購入。15:35品川へ移動。15:50成田エクスプレス33号乗車。16:54空港第2ビル到着のはずだが3分遅れ、というのは昨年と同じ。

*成田

 成田空港の第2ターミナルは改装工事中。端のYカウンターでエアパシフィックのチェックイン。

 売店でUSPの人々、イノケさん、マナ島関係用のお土産を買う。

 18:20、出発の84番ゲートに。ごつい、ユニフォームのフィジー人が目立つ。あとで聞いたところでは、イラクのPKOから帰ってきた軍人たちだとのこと。ラグビー選手かと思った。18:30頃搭乗。座席は2/3程度の埋まり具合。客層はハネムーン客が半数くらい。外国人がけっこう多い。

 かなり遅れてゲートを離れる。離陸は19:40頃か。移動で離陸を待たされる。夜景は見えるようだが、いかんせん中央の座席で様子はよくわからない。調子が悪いので体調維持のため眠ることに専念する。

 すぐに飲み物、そして機内食。エコノミーは鶏または魚。フィッシュを頼むと、マグロとサーモンの焼いたものに野菜の付け合わせ、ココンダ風のサラダらしきものがついている。野菜はフィジーで一般的なものを使っている。適度な量でほっとする。

 今回は8列目のため、メニューを選ぶことができるし、何かと便利。窓側はハネムーナーなどでびっしりで、中央列もあまり空きがなく、身体を伸ばして眠れないので、ちと苦しい。ともかく眠る。


第2日 3/9

 覚悟していたが日本時間2時、フィジー時間朝5時に機内点灯で起こされる。朝食はフルーツとフレンチトースト。甘いパンケーキ風のものは、かつての朝食よりボリュームが減ったとはいえ、僕はほとんど食べられないのだが、周囲の客は平らげている。苦手なのは僕だけかもしれない。

 6:57の予定通りにナンディ空港着陸。天気は悪くないようだ。

 飛行機を出るところで呼び止められ、Yokoさんと偶然の再会。確かに機内通訳は本庄さんだと言っていたから、Yokoさんと同じだな、と思いながら、ぼーっとしていたのだが。

 税関を出て、例によってATS Pacificの人々(インド系の2人)の出迎えを受ける。谷さんも萩原さんもいないので少し寂しい。イノケさんが迎えに来てくれている。イノケさんの車で、ナンディのMHへ。8:10。今日明日の食材を購入。その間にイノケさんは自宅に戻り、奥さんを連れてくる。今日は日曜なので、僕を送るついでにコーラルコーストにドライブということらしい。

 MHで購入したのは以下の通り。インスタント袋麺5つパック、スパゲティ500g、トマトソース缶、ツナ缶2つ、カレー粉50g一袋、中国製醤油一ビン、缶切り1本、Fiji Water 1L一本。塩胡椒を買わなかったことを後で少し後悔。全部でFJ$25ほど。

 イノケさんの話によると、明日月曜は祭日、金曜も祭日とのこと。どうりで明日は13時で閉店だよ、という貼り紙がMHに出ているわけだ。

 約1時間弱のドライブ。クロウズネストに9:30到着。レセプションに行く。いつものお姉さんではなかったが、顔を覚えられている。2番の部屋だというので、荷物を運び、レストランで少しお茶。イノケさんの鉱山の話など。10:30に別れる。シンガトカで明日からの輸送のキャリアーを確保したら電話があるはずなのだが、いつまで経っても来ない。たぶんレセプションが僕の居る部屋を間違えて、つないでくれていないのではないか。2度ほど隣の1番の部屋で電話が鳴るが、僕は入れないのでどうすることもできない。あきらめてシャワーを浴びて、寝る。気づくと汗びっしょりで、どうやら冬の日本から真夏のフィジーで、寒いのか熱いのかわからないというのは、体調がいまいちということもあるが、やはり順応に2,3日はかかるということなのだろう。インスタント麺を煮て、軽い昼食にする。ツナ缶を開けようとして指を切る。缶切りは日本から持参した方がよいようだ。

 16:30、目が覚める。メールを読み書き。18:25、ハッピーアワーのうちにバーに行き、プールサイドでフィジービターを1本。風が心地よい。生き返った気がする。

 

 22時頃、webサイトの更新など作業して寝る。


第3日 3/10

 1時過ぎに目が覚める。ごそごそツナ缶を食ったり、お茶を飲んだり、インスタント麺を煮て食う。宿題がいろいろとあるので、処理。2時過ぎ、スコール。屋根を打つ雨音がすごい。1時間足らずで止む。メール処理。5時過ぎに新聞会に頼まれていた原稿をなんとか書き上げて送信。写真も7枚つけたら2MB、送信に10分以上かかる。原稿は1000字の依頼だが、1600字くらいあるので、明日もう一度送るということで許してもらう。5時半過ぎると、少し空が明るくなる。鳥がうるさい。少しでも眠ろうと横になるが、なかなか寝付かれない。7時過ぎにようやくうとうとする。7:30に出発準備、8:00レセプション。

雨上がりの快晴。

 イノケさんが手配したタクシーと、イノケさんの奥さんの兄が来て、僕をカバナガサウ・ロード経由でタワタワンジ村に連れて行くようにいわれた、という。昨夜の電話では、自分で来ると言っていたような気がするが、まあいいだろう。昨日から僕には電話が来なくて、レセプションが僕の部屋番号を間違えて、きちんとつないでくれていないのではないかと疑う。

 けっこうぼろいタクシーに乗って移動、シンガトカに向かう。コロトンゴを過ぎたところで、急にタクシー停車。何のことかと思うと、後ろに4駆トラックに乗ったイノケ夫妻が来ている。カバナガサウ・ロードは道が悪いので、心配になって追いかけてきたのだが、少し時間に遅れてしまった、という。タクシーでは無理だから、今日はこっちの4駆に乗せていく、という話をイノケさんがタクシー運転手にしている。運転手は不満で、2ヶ月前にトンガまで言っているから大丈夫だと言い張る。面倒になってきたので、金曜のデナラウ行きの輸送を僕が頼むから、今日のところは話を聞いてやってくれと僕が運転手に話をする。それで少し納得したのか、ともかく今日はタクシーはキャンセルということになる。

 イノケ車でシンガトカへ。橋のたもとの交差点で交通規制があり、ジャックスの前から入れず、裏道からバスターミナル方向に入る。ラッキーコーナーで卵サンドイッチとチキンのChow-menのランチパック、水を買う。イノケさんはツナ缶を3つ、あとで聞くと、ガイドの昼食用3日分だという。奥さんはパン屋で焼きたてのパンを買う。昼食用らしい。

 今日は休日(祝日)で、カバを市場で買うことができない。街道沿いの24時間カバショップで、贈答用のWakaを1kg買う。FJ$32。市場で買うより高いが仕方がない。

 休日のシンガトカの街。

 カバナガサウ・ロード経由で出発。途中まで昨夜のスコールの痕跡があったが、内陸に数km入ると、すっかり乾いていて、雨の跡は見られない。やはり海岸沿い限定の通り雨だったのだろうか。タブニ砦までは特に道に問題はない。

 カバナガサウ付近の尾根道から、だいぶがたがたが激しくなる。イノケさんが奥さんに、道路崩壊で、ジミーさんと金瀬さんと僕が、ブナゴルまで十数km歩いた話をする。引き返してバレーロードから川を渡れば、時間と体力の節約になっただろうに、と言う。まあそうなんだが、6年前はそんな知恵がなかっただけのことだ。

 10:08、タワタワンジ村到着。集会場への車道が閉鎖で、真ん中のゲートの前に車を止める。

 集会所が変わったわけではないだろうが、副村長の家に行く。ちょうど、村長以下、主だった人々は朝食をとっていたようだ。簡略なセブセブの儀式。イノケさんがカバを嫌いなので、杯の応酬はなし。雑談。今年は2回、大雨で増水したらしい。現在は水位は下がっているが、まだ車で渡れる状況ではないという。明日は学校のところで村長のジョーさんが待っていて、僕をボートで渡してくれるということになる。

 かんかん照りで暑い。副村長宅を辞し、ウイングが事務所で使っていた家へ。イノケさんはいろいろ事後処理をしてくれているようだ。ウイング関係の物品は家賃代わりに置き、ライフジャケットは武蔵工大のものなので、それは確保しておく、ということで話をつける。

 明日からの調査に備え、ガラガラ沢の現況を把握したいので、車で回ってもらう。

 ガラガラ沢。水量は雨季としてはふつうくらいか。

 湧き水の出口。明らかに前回より水量が多い。やはり雨が多いのだろう。

 村に戻ると、ジョーさんがトンガにタバコを買いに行きたいというので、僕とイノケさんで小銭を集めて提供し、彼を荷台に載せてトンガに連れて行く。途中、建設予定地を確認。せっかく3年前に刈ったのに、グアバの木が育って森になりつつある。とにかく成長が早い。

 建設予定地の状況。2005の状況はこちら

 11:50、タワタワンジ村を離れる。荷台にもう使わない冷蔵庫を乗せて、シンガトカに行きたいという副村長も乗せて、道の悪いカバナガサウ・ロードを下る。シンガトカ手前で副村長を下ろす。クロウズネストでイノケさん夫妻と別れる。日曜の夕食に招待されているので、そのときの再会を約す。

 部屋に入り、村で食べるはずだった昼食の炒麺をもそもそと食う。実質的に村を往復するだけだったが、けっこう疲れていて、14時から17時過ぎまで寝る。暑いので寝苦しい。夕日を見に行く気力もなく、特に空も赤くもないので省略。まだ海に一度も触っていないし、海岸に降りてもいない。仕事の処理。ハッピーアワーのビールも省略。僕にしては珍しいが。雨季のフィジーに来ると最初の数日はあまり仕事にならないのはいつものことだ。明日あたりから動けるようになるだろう。21:30軽い夕食。ネットにつなぎ、メールの送受信と、このページのアップ。22時就寝予定。


第4日 3/11

朝、USPの3人のスタッフにメール。出発前に連絡できなくて悪かったが、いまクロウズネストにいる。金曜朝まで滞在し、その後マナ島、ナンディ、17日朝に帰国。ソフィーの修論で協力できることがあるならスバに日帰りするから言ってくれ、という内容。

 8:00レセプションへ。昨日のタクシーが来ている。シンガトカのMHで冷凍食品用チャックつきポリ袋を購入。15×18cmで30枚が4$。15×9cmで20枚が2$。ラッキーコーナーでサンドイッチを買う。1$。今日はシンガトカバレーロードでガリマーレに向かう。昨夜雨が降ったらしく、少し涼しい。埃があまり立たないのは助かる。尾根でシンガトカ河谷にかかる雲を撮影。

 

 9:30、道の前で待っているジョーさんを発見。彼を乗せてQalimare District Schoolに車を乗り入れる。ここから学校を突っ切って川岸に出る。タクシーはここで待っているという。通り抜けるときにおばさんの先生が出現。ジョーさんのいとこ(兄妹?)だと言っていたが、ついでなので、9月の実習時に学生たちとこの学校を訪問させてもらえないか、打診してみる。全然かまわない、詳しくは手紙でやりとりしよう、という話になる。

 Qalimare District School

 9:43学校の裏から川岸に出る。やはり少し増水している。ボートで渡河。ジョーさんがケーンナイフと水を持っていくため、いったんタワタワンジ村に寄る。村の前に馬を4頭つれた若者たちがたむろしている。彼らと一緒に移動。後ろから馬がついてくると、けっこう追い立てられるような気がするのだが。

 

 端のところからガラガラ沢に沿っていつもの道を歩く。10:30、鍾乳洞出口に到着。倒木が多く、竹藪も半分くらい倒れて、妙に明るい。嵐があったのだろうか。そのまま竹藪を抜けて川に出て、川から尾根への登り口で大きな倒木に道をふさがれ、Qalimacaに沿って迂回する。Qalimacaの途中で石灰岩の露頭に出くわす。角レキ化した石灰岩だ。

 

 Qaraqaraの本流に向かって回り込む。草の生え方が早い。背丈を超える草に囲まれて道がわかりにくい。ウコンが目立つ。斜面にはずいぶん生えているようだ。

 ウコンの生える斜面

 ひどく汗をかく。汗が目に入ってしょっぱい。タオルを出して首に巻く。日焼け止めが流れてしまうので、せっかく塗った効果がない気がする。日差しは強烈。できるだけ日陰を選んでジョーさんが歩いてくれるのが助かる。

 

 

 砂泥互層。北側が上位。

 

 

 

 グアバの実。

 Spriteのまがい物商品、Sprint。

 

 宿に戻ると書き置きとレセプションのお姉さんの説明で、USPから電話があったことを知らされる。メールを読むと、スーザン先生から木曜にKhasai先生とソフィーがこちらに来るという話だ。そこへKhasai氏から電話。木曜にUSPの4駆を借りて、ガリマーレの現地確認に行くという。僕が居るので、せっかくの機会だからというので都合をつけたらしい。ソフィーは案の定、まだ修論を書き上げておらず、Khasai氏が尻を叩いているようだ。9時半頃クロウズネスト前で待ち合わせにする。木曜は1日現地確認、日曜にソフィーがナンディに来て、修論のチェックを僕に見て欲しいということだ。とりあえず無駄にならなくてよかった。カバナガサウ・ロードで行くので、木曜はタクシーとボートの手配をキャンセルしなくては。

 18:00ハッピーアワーでビール1杯、洗濯をして、汚れのひどいシャツやズボンをつけ置きにして、19:30夕食をレストランで取る。野菜スープとチキンのジンジャー炒めライス。4$と15$。残念ながら15$は取りすぎだ。まずくはないが、スープと野菜炒めで、材料がまったく同じ、味付けのソースをかけただけというのはいかがなものか。客が少ないから仕方がないが、客が減った原因を考えてみるべきだろう。5年前はこんなにひどくなかった。

 21:00就寝。23:30目が覚めてしまい仕事。メール処理。GPSデータ処理は間に合わないので明日にする。インスタント麺で夜食。3:00寝る。


第5日 3/12

6:00起床。洗濯物の残りを干す。フィジーでは、露点はほぼ一定で、昼間は気温が上昇し相対湿度が下がるが、夜間は湿度が上がり、朝方は霧も出やすい。洗濯物は昼間は乾くが夜に干しても乾かない。夜は室内に干して、部屋の天井ファンを回して風を当てると、夜間でもそこそこ乾く。ただし特に明け方、気温も下がるので寝冷えに注意する必要はある。

8:00、部屋を出る。タクシーがいない。レセプションに行くと、なんだか5分くらい出かけてくるからよろしくね、とのこと。フィジーでは運転手が自分の都合で寄り道したり、こういうことはよくあるので気にしない。レセプションでジュースを1本買い、早めに糖分補給する。6分後に戻ってきたタクシーに乗る。悪いと思ったのか、「昨日5分遅かったから、5分くらいいいかと思ってさあ・・・」と言い訳をするが、気にしないよ、と返す。次に、明日の予定はキャンセル、USPの人々が来るから、スバ行きもなしだよ、と説明。ちと人が悪かったかもしれない。運転手には2重のショックだったようで、押し黙る。金曜のデナラウ移動は変更無しで頼む、というと、少し元気になる。とてもわかりやすい。

8:20シンガトカ。缶切りとチャックつきポリ袋の追加、1リットルのFiji Waterを購入。8:30移動。9:17学校着。少し早すぎたか、出迎えがいない。9:27今日のガイドだという若者登場。名前を聞くと、Vuniani Balotuaだという。あの悪ガキ・バロの兄貴か?と聞くと、そうだ、という。おいおい。

学校の裏に回る。授業中だが、教師のお兄さんが出てきたので、英語版の名刺を渡す。帰りに学校の住所などを教えてもらうことにして、とりあえずいまは別れる。川岸に移動。水位は昨日より少し下がっている。

 水位が若干低下したシンガトカ川

 この斜面を登る。けっこうきつい傾斜。

 裏山から見たタワタワンジ村。

 雨雲接近。急に涼しい風が吹く。

 シンガトカ川上流、空にスコール雲。

学校に寄る。郵送先を書いてもらう。Mr.Leone Vokai, Naqalimare District School, P.O.BOX 348 Sigatoka Fiji Islandsとのこと。Leoneさんというのは、朝、会話したお兄さんの先生のことのようだ。タクシーにこどもたちが群がっている。写真を撮ってあげようと言ってカメラを向けると、大騒ぎになり、ポーズを取る。取り終わるとクモの子を散らすように去る。こんなに喜ばれてもなあ。学校に後で写真は送るからね、と怒鳴る。

 カメラ大好きのガキんちょ集団。ガリマーレ小学校にて。

14:52学校発、途中土砂降りの雨に遭遇。この雨なら明日は裏道はダメかもしれないよ、もしダメだったら僕を呼んでね、とタクシーの運転手氏。16時少し前、シンガトカ着。MHで買い物。ダールスープ用の豆を1kg、特売品でダールスープ缶詰を2缶、袋菓子2つ、チリツナ2つ、缶コーヒー?2本、ニンニク1本、塩・胡椒各1本。お土産は金曜に買うことにして、お土産品候補を味見しておくのが目的。16:10シンガトカ発、16:15コロトンゴでマングローブの状況観察。

 5年前に植樹したマングローブ(ヤエヤマヒルギ)。定着した部分 

 ほとんど定着しなかった部分。 

16:20クロウズネスト着。途中、運転手氏は自分がブリスベンでイエローキャブを運転していたことなどを話す。1999年に3ヶ月、2001〜2005.8にいたという。奥さんがそっちの出身だということらしい。だから安全運転でいつまでも忠実に待っている。今度も利用してくれよということらしい。よろしい、このあたりで用事があるときは電話するよ、と返事しておく。

レセプションはなじみのお姉さん。ココナッツクッキーを勧められる。2枚かじる。日本の味だというが、インドネシア製だ。たしかに日本の味付けに似てはいるが。持って行けというが、もう充分ですと言って断る。部屋に戻り、汚れた衣服を風呂場に放り込む。シャワーを浴びつつ、足で踏んで、もみ洗い。気温の高いうちに干さないと。ズボンと靴下はざっとすすいで、ベランダに干す。あとは後回し。お茶。ネットにつなぐ。メールの送受。缶詰めのダールスープを鍋にあけ、温めて味見。結構うまいので全部飲んでしまう。少し寝る。ふと気づくと18:30で、ハッピーアワーが過ぎようとしている。本日もビールなしに決定。22:00起きだして夕食をつくる。新しい缶切りがうまく使えて、ニンニクとツナ缶とトマトソースでスパゲティを炒めて食う。23時、メールの送受。どうしても数分でサーバー側に切断されてしまうのは、混む時間帯だからか。大きなメールの受信は明け方やることにする。23:30寝る。


第6日 3/13

1:30目が覚める。ベランダに出て雲間から南十字星を確認。今回初めてだ。位置がずいぶん高い。2:30まで作業。5:00目が覚める。記録つけ。GPSのデータ抜きだし。お茶。USPの人々へのお土産の選定。6:00ネット接続。今度は問題なくダウンロード。昨夜の残りのスパゲティを平らげる。

9:00レセプション、USPの2人を待つ。待っている間に海岸を少し散歩。ベンチで海をぼーっと眺める。薄日が差して、暑くなく、風が吹く。今回の旅で初めて少し幸福感を味わう。9:57、USPの4駆到着。途中渋滞して遅れたとの弁。まあ損なものだろうと思っていたので、気にならない。3人分のお土産を渡す。金曜も祭日だって?と聞くと、いや、来週の月曜が祭日だ、という。僕が勘違いしたか。

 USPの4駆

シンガトカの街に寄る。MHで水と缶コーヒーなど購入。ラッキーコーナーに行くと、時間が遅いのでチキンフライドライスが出ている。昼食は買わないつもりだったが、せっかくなので僕も買うことにする。カバナガサウ・ロードに向かって出発。雨はほとんど降っていなかったようで、道は悪くない。途中、工事車両に出くわす。

 

 ペナさん。

 川岸の石灰岩を採集。

 増水したシンガトカ川。降り続く雨。

 ジェット・フィジーの遊覧ボート。

13:30タワタワンジ発。

 大雨のカバナガサウ・ロード。

15:00、クロウズネスト着。レストランで昼食。お茶を頼むが、厨房が閉まっているということで、バーのビール。寒いんだが。ソフィーの修論でやるべき作業の整理。バーのお姉さんによると、どうやら今夜の宿泊客は僕一人だという。こんなので経営は大丈夫だろうか。16:00、USPの2人と別れる。まず濡れた服を脱ぎ、シャワーを浴び、同時にズボンのもみ洗い。お湯を沸かし、インスタントコーヒーを入れ、メールを読む。疲れて寝る。19:30起き出す。ビールだけ飲みにバーへ。宿泊客は僕一人だが、レストランには少なくとも2組、客がいる。また寝る。22:30起き出す。23:00食事を作る。昨日と同じだが、今日はチリツナとトマトソースでスパゲティ。洗濯の残りを作業。


第7日 3/14 マナ島移動

6:00起床。遠雷。海上で稲光が閃く。洗濯物を干し直す。ファンで強制乾燥。スパゲティの残りを食い、余ったソースの分だけ、追加で麺を煮る。webにblogをアップ、メールの送受信。7:00片付け開始。8:00TV画面を撮る。

8:50部屋を出る。レセプションで精算処理。すでにタクシーが来ている。電話代がやはり高い。市内通話は従量制じゃないはずなんだがな。多い日で34$なので、まあよしとしよう。

9:05出発、シンガトカに寄る。MHでお土産になる物品の買い出し。水も少し。9:40シンガトカ砂丘の受付。8ドル払う。20分で往復し、頼まれた砂サンプルを採取。10:05砂丘発。11:10デナラウ港着。運転手氏がいろいろ言うので結構面倒。

11:40乗船受付開始。11:50、松本さんに会う。12:15出港。

 気象情報。

 

13:40マナ島着。客が意外に少ない。Yoshiさんと桟橋ですれ違う。明日戻るとのこと。移動中、アイランドブレの改装工事の説明を松本さんから受ける。レセプションで説明。14:20、部屋へ。荷物を開けると醤油のビンから醤油が漏れて、えらいことになっている。掃除に15時までかかる。16時の海のお話まで一眠りのつもりが、寝すごす。さらに19時の夕食の約束に寝過ごして、気がつくと19:15。大あわてでサウスビーチレストランへ。サイクロンの被害もあって、現在ママヌザレストランは工事中。ポリネシアンダンスショーも、バーも、全部サウスビーチ。

バーで待っていてくれたYukoさんと食事。カレーを頼む。珍しい組み合わせのフィジー風カレーで、ちょっとびっくり。ここへ来て調子が戻り、フィジービターを2本飲む。実習の話、今年の計画、ここ数年の変化の話をする。

21:40戻る。掃除の続き。メールをつなぐが、すぐに切れるし、エラーで転送が止まる。相変わらずの状況。


第8日 3/15

4時に目が覚める。拭き掃除の続き。洗濯の準備。洗面所の水が出ない。風呂の水もお湯も出ない。どうしたのだろう。もう一眠りして、朝日を見るついでに洗濯、朝食中に乾燥することを目論む。5:50、洗濯物を持ってゲスト・ランドリーへ。仕掛けてからルックアウトポイントに登る。6:10、すでに空は明るい。6:20頂上着。誰もいないので景色を独り占め。積雲が並んでいる。刻々と変化する空の色彩を楽しむ。

 

 ナンディの山の向こうから日の出

 

 積雲。

6:40、山を下りる。洗濯機のところに戻るが、まだすすぎの1回目。朝食まで時間があるので、サウスビーチを見に行き、レセプション前、プール横などを散歩。掲示を読んで水が出なかったのは、節水と節電のため、午前1時から5時まで水圧が低下する、ということだと理解する。ぐるっと回ってランドリーに戻ると、やっと脱水に入るところなので、座って脱水完了を待つ。7:20、洗濯物を乾燥機に入れ、30分にセットして朝食へ。例によってみそ汁とご飯がありがたい。ソーセージとレタス、パイナップル、リンゴジュースと紅茶。7:40頃、雨が降り出す。と思ったら豪雨。外のベランダにいた人々が中に避難。僕も雨が止むまで動けない。8:10雨が止み、ランドリーで洗濯物を回収。レセプションでYukoさんに挨拶。8:20部屋に戻る直前、また雨が降り出す。何とか濡れずに戻る。メール。昨日、対外発表した大学の改名問題の反応をみるが、特に動きはない。

井上先生に、蝶の大学院生の指導方針の件でメールの返信。彼は3/22-26に来るのだそうだ。

ソフィーの修論指導の資料作り。GPSデータの取り込み。カシミールでプロット。今回の調査行動図

15時過ぎ、少し寝る。17:50、アクアトレックに向かう途中、松本さんに会う。サウスビーチレストランの外でビール。Yoshiさんを電話で呼んでくださる。珊瑚の養殖計画の話。津波センサー実験の話をする。昼間、何をしていたか聞かれ、一度も海水に触っていない話をしたところ、驚かれる。

一人の夕食も面倒なので、どうしようか迷っていたが、Yoshiさんがつきあってくださる。彼のお薦めでカツ丼。いつもながら申し訳ない。20:30、部屋に戻る。一休みのつもりが寝てしまう。

1:30、目が覚める。ごそごそ仕事。虫が出て困る。5:10、水圧が戻るのを待って風呂。5:45ソフィーへの説明図の作成。


第9日 3/16

6:10ノースビーチを散歩。朝焼けが美しい。すぐ北の島にスコールが見える。潮が引いているのだが、打ち寄せられた海藻が多い。遺跡の状況確認。岩脈と枕状熔岩の写真を撮る。

戻る途中、ジェット機がマナ島の東上空を通過するのを発見。日曜の朝だから、日本からのFJ303便の767だ。

6:50、部屋に戻る。7:10朝食にサウスビーチレストランに行く。8:00戻る。荷造り。8:50荷物を出す。9:30レセプションへ。チェックアウト処理。10分ほどかかる。Kazumiさんから挨拶。9:50桟橋へ。アクアトレックに行くが、Yoshiさん不在。フィジー人スタッフから丁重なご挨拶。支配人の田中さんとYoshiさんに挨拶。10:30乗船。

 流れ藻。浅い海底の海藻がこの前の嵐でこそぎ取られたらしい。

11:55デナラウ着。バスで移動。13時少し前、トカトカ着。チェックイン。Vs18、イノケさんに電話。19時にレセプション待ち合わせ。昼食を食べに出る。

18:50レセプションへ。イノケさん会社の4駆トラックで現れる。助手席に乗ってイノケ家へ。夕食をご馳走になる。元学生のAsamiさんのメールで送ってきた仕事場写真を見せ、メッセージを伝える。イノケさんの返事を打ち込む。

21:40ホテルにもどる。寝る。何度か目が覚めつつ、けっこうよく眠る。


第10日 3/17

4:00に起きる。お茶を入れ、画像の取り込み。ソフィーへの地質説明図処理の続き。

8:30レセプションへ。チェックアウト処理。空港へ歩いて移動。チェックインカウンターは空いている。岩石サンプルや水サンプル、缶詰を詰め込んだ預ける大リュックは23kg。出国審査へ。ゲートの入り口に注意書きの大きな看板。エコノミーは荷物1個、3辺の合計110cm以下、5kg以下の制限を守れ、さもないとチェックインカウンターに戻って預けてもらうぞ、との警告がある。昨年は7kgだったと思うが、燃料費高騰で厳しくしたのだろうか。だいたい、僕のノートPCを入れただけでカバンが5kgになるんだが。大韓航空、ニュージーランド航空の出発が重なり、出国審査前は大混雑。セキュリティーチェックも大行列。そのおかげか、うるさいことを言われずに通過。先に出る大韓航空の客を先に通すように指示され、待たされる。問題なく通過。お土産屋でフィジーの蝶の本を発見。昨年5月の発行。2冊買う。10:25搭乗開始。

機内は5割程度の混み具合。来るときよりはだいぶ楽だ。機内が寒いのですぐに上着を着る。さらにあとでジャンパーも追加。

16:40成田着陸。16:55入国審査へ。税関を通過して17:10、荷物を宅配業者に出し、17:37の京成スカイライナーで日暮里、蒲田、多摩川経由で自宅へ。20時自宅着。


H.Hagiya 2007.3.9-