フィジー自然体験実習・2008直前打ち合わせ報告

 →2008実習関係データ



上空から見たナンディタウン。手前はNadi River。

*出発

第1日 8/28

 自分の仕事と共同の荷物の整理に追われ、大学を15時過ぎに出る。15:50品川発のNEXに乗れるかどうか、微妙だったが、たまたま化学に来ていたイワモトさんに尾山台までタクシー代わりに乗せてもらい、結果的のこのおかげで間に合った。大井町着15:33、大井町で予約済み指定券を券売機で出すのに、前の人がもたついていて、京浜東北線を1本逃す。むかっ。15:43発、品川駅到着15:46。ホームに降りたのが15:48。間に合った。

*成田

 成田空港の第2ターミナルは改装。Bカウンターでエアパシフィックのチェックイン。9/1はCカウンターの予定。E-Ticketで、パスポートを見せるだけで手続き完了。

 おみやげは家の近所のセブンイレブンで、せんべいとお茶3種を買っておいたので、今回は省略。本隊に頼もう。念のため自分用のハの字の電源アダプタを1個買う。

 ラウンジでまとめてメール処理。無線LANが使えて助かった。18:20、出発の99番ゲートに。ちょうど機内に入れ始めたところ。乗客はかなり少なめ。入り口でいきなりYokoさんに出会う。どのルートからか、すでに僕がこの便に乗ることは知っていたとのこと。Yokoさんに日程説明。帰国便の9/13に搭乗予定ということで、9/12のセンタイの食事会に招待する。日程確認と連絡用に参加者用冊子の予備を渡す。

 機内食は問題なく食べられた。体調維持のため眠ることに専念する。20:00、寝る。日本時間23:00=フィジー時間2時に目が覚め、妙に鼻水が出て困る。機内の乾燥のためかもしれない。以後、フィジー時間で記載。

 5:00、機内の照明がつき、朝食。到着予定が7:30とのことで、8:00に乗り継ぎ予定の僕は少し心配。同じ会社だから大丈夫だと思うが。


第2日 8/29

 7:25にナンディ空港着陸。天気は悪くないようだ。

 

 さっさと入国審査、通関を通過。

 税関を出て、例によってATS Pacificの人々の出迎えを受ける。Takakoさんがバウチャーをくれる。AirFijiは現在飛んでいない、とのことで、我々のスバ行き飛行機3人組も、同じ便になるから、急いで乗り換えるようにとの指示を受ける。

 イノケさんが来ていないので、Takakoさんに携帯電話を借り、イノケさんに電話。明日の村往復の輸送と儀式の手配を頼む。日曜午後にTokatokaで打ち合わせの約束をする。16時に彼が来る(後にこの予定は変更?)。

 国内線カウンターに行き、チェックイン。8時、搭乗開始。ナウソリ経由、トンガタプ行き。トンガ人の人が確かに多いような気がする。8:15発。ナンディ方面は晴れていたが、次第に雲が多くなる。それでも着陸するときはそこそこ晴れていて安心する。

 ナウソリ空港にて。今日は雨ではない。

 8:50ナウソリ着。タクシーでUSPへ。9:40、USPの下のキャンパス到着。スーザン先生に会う。打ち合わせ。彼女の家の電気トラブルで、工事業者を探して3軒目、今日は金曜なのでなんとしても捕まえたい、というので、昼以降つきあえないかもしれないけどごめんね、とのこと。ソフトコーラルがつくる礁の話を聞く。

 11:00、タクシーでFSTに移動。うろうろして、11:10、地球科学の実験室へ。ソフィーが授業中で、僕を見つけてとりあえずLANを貸してくれて、授業続行。悪いときに来てしまったようだ。11:50終了、12:00、午後の授業準備をして、Khasai先生のオフィスへ向かう。実習の打ち合わせ。12:30、メシを食いに新しくできたという、中華のチェーン店の学内カフェへ。そこそこの値段でまともな飯が食えるのはありがたい。

  USPの中華屋カフェ。値段表を確認されたし。

  Chicken Long Soup 味の薄い野菜ラーメンといったところ。麺はChaw-menと同じ感じ。

  勤労大学院生Sophie。飯島先生呼ぶところの「ジェニファー」。

 サンドイッチなどテイクアウトメニューは横にある。

 13:40、Khasai先生のオフィスに戻り、打ち合わせ。Sophieが授業に行ったあと、彼女の修論について相談。Khasai先生とブックショップに行く。割引の会員証を荷物の中に忘れたことを思いだし、買うのを我慢し見るだけ。14:15、戻り、ここで井上先生の指導する蝶の研究の大学院生、Visheshni Chandraさんと会う。Uma Kharma先生に挨拶。インド系の女性研究者。前に会ったと思ったのだが、初めてだという。それは僕の間違いで、昨年、学部長と会ったのを雰囲気が似ていたので取り違えたようだ。

 14:40、ソフィーが実習を技官とF.Bonatoに任せて、彼女の車でバス停まで送ってくれる。途中、フィジー博物館に寄り、開館時間と火曜日の開館を確認。展示は変えたのかと聞くと、変えたという。でも入り口で見た範囲では大きな変化はなさそうなのだが。

 15:00、ホリディインスバで、ソフィーと別れる。別れてすぐにおみやげのお茶パックを渡すのを忘れたことを思い出すが、まあまた会うからいいか。15:30に来ているようにとの指示だが、ずいぶん待たされる。ホリディインにトイレを借りに入る。15:45乗車、と思ったら、クロウズネストに行くなら前に停車しているワゴンに乗れ、という。そっちの方が早いし、とのこと。大型バスはサンセットストリップの細かい道を入りたくないのだろう。おとなしく従う。途中、2組の客が乗車。満員になる。眠い。今日は夕焼けがきれいだ。残念ながら写真を撮るには時間的に到着が間に合わないが。

 18:15、クロウズネスト到着。いつものレセプションのしっかりお姉さんと、看板犬サンディーの出迎えを受ける。初年度に子犬だったサンディーも、もう5歳か。相変わらずおとなしくて賢い犬だ。部屋は2番。ハッピーアワーを尋ねると18時から19時だという。まずはそれだね、といって笑う。部屋に荷物を運んでもらい、整理。デポジットするものを分ける。18:30、レセプションから電話で、フレディという人が尋ねてきたから、上に回すね、という。わざわざ尋ねてきてくれたのか。上の駐車場に出て、イノケ夫妻に会う。

 イノケさんは今週はドリルの仕事が忙しくて、メールは読んだのだけど、スケジュールをすっかり忘れていた、とのこと。奥さんがすまなさそうにしている。そんな、気にしなくていいよ、というが、悪かったと思っているようだ。明日もドリルの仕事が忙しいので、明後日の日曜日にイノケさんが村に話しに行くという。おまえが一人で村に行っても話は進まないから、おれに全部任せてくれ、という。必要な村や学校への連絡事項は手紙にしてレセプションに預けて、彼が日曜にそれを回収して、村と学校に話を通すことにする。

 ひとつ気がかりな話。ガリマーレの大理石開発に、どこかの企業がMRDからライセンスを受けて乗り出しているとのこと。イノケさんも誘いがあったが、いまの仕事で手一杯だからと断ったとのこと。一応、許可をもらうわけではないが、今後はその企業に話をした方がいいね、という話になる。その際にガリマーレの地質をやっている日本人の地質屋がいるということで、僕の話もしたそうだ。どうなるのかわからないが、放置したボーリングコアのことも気がかりなので、ソフィーの修論もあるし、善後策を考えないといけない。

 18:55、レストランに行き、まずフィジービターを注文。本調子ではないので、夕食はクラムチャウダーのスープだけ。それでもFJ$10。高いなあ。夕食メニューはこちら。ウエイトレスのフィジアンのお姉ちゃんはコートを着込んでいる。そんなに寒いのかと聞くと、今日は南風が吹いて寒いという。おまえは寒くないのかと問われるので、この時期の熱帯夜の東京よりなんぼか快適だ、と答えると納得する。19:40部屋に戻る。21時頃、くたくたになっていて寝る。


第3日 8/30

 0時過ぎに目が覚める。久しぶりにまともにベッドで寝たためか、だいぶ調子が良くなっている。お湯を沸かし、インスタントコーヒーを飲む。今日の記録。宿題の処理。写真の処理。確かに寒い気がする。南風が吹くと寒いくらいだから寝冷えに注意するように、学生に伝えておかなくては。会計処理。これまでの細かい残金のフィジードル(僕がカードで払って処理)を一括して記録し整理した。かなりの現金が出てきたが、レンタカーや、USPの宿泊費などを出すと、かなりぎりぎりなので、やはり1回はフィジードルをおろす必要がありそうだ。6時過ぎ、外が明るくなってきた。

 仕事をできるだけ進めて再度仮眠をとり、10時に片付け開始。デポジット用の荷物を分ける。村の小学校宛文書に、魔法の言葉「USP」の文言を書き加え、文法のおかしいところを直す。11時レセプションへ。メモ用紙をもらい、イノケさんへのメッセージ、村へのボートとガイドの手配依頼を、9/3〜9/9まで、分けて書く。小学校への特別授業依頼も書く。一応、正式な文書を英文で用意しておいたので、レセプションのお兄さんにUSBメモリに入れたwordのファイルで印刷を頼み、今回のメンバーリスト(英文)を添えて綴じ、この2種類を明日朝イノケさんが来たら渡すように頼む。

 インターネット接続ができるかと言ったら、ここでできるよ、という。ノートパソコンを開き、確認すると、確かに入っている。僕の泊まった部屋は離れているので、ワイヤレスの電波が入らなかったらしい。さっそくメールの送受信をしようとするが、つながらない。また設定の不具合かと思ってそれを言うと、なにやら電話をしていると思ったら、お兄さんの返事は「いまプロバイダに電話して聞いたけど、フィジー全部が海外との回線が切断されているそうだよ」とのこと。唖然。

 12時少し前、イノケさんへの伝言を書いているうちに、電話が鳴り、話し終えたお兄さんは「復旧したって」とのたまう。つないでみる。たしかに接続できたが、やたらと遅い。100KB足らずのメールの受信に、10分かかっても完了せず、凍るので、何度か接続をやり直す。受信はできたが送信はもう無理だと判断し、空港でのワイヤレス接続を期待して、タクシーを呼んでもらう。

5年前に植樹したマングローブの苗。成長は遅いが、それなりに根付いているものもある。

 12:10クロウズネスト発。13:10空港着。時間が早いので、インターネット接続を試みる。Tapooのお店で30日有効の接続キーを書いたカードを買い、カフェで昼食を注文し、料理のできあがりを待つ間に接続を試みる。・・・ログイン画面からいくら番号を入力してもはねられる。食事を終えて、カードとノートPCを持参し、売っていたお店に聞きに行く。店員が何度試してもうまくいかない。接続キーそのものは、空港に置いてある端末で入力してみるとログインできるので、使えるらしい。とすると、ワイヤレスだけ何か障害があるのか。店員たちは交代で僕のPCを見に来て、メーカーはどこだ、OSは何だ、と聞いてくる。WindowsでThinkPadだ、と見せると、「おかしいねえ」と首をかしげている。結局使えないことはわかったので、10$返金で終わり。残念だが仕方がない。

 この騒動を終えて国内線待合所に戻る。14:40、発着リストに17時のマナ行きがでていないので、カウンターに聞きに行く。最初16時のマナ行きに乗るのと勘違いされかけたが、「大丈夫、気にしないで」とのこと。ソファで休む。16時過ぎに係員に起こされる。カウンターに行くと、「OK,チェックインすませたから」というのでまた座る。16:30、係員がマナ行き乗客を集めて、行くぞと言う。乗客が全部集まれば、出発時間は適当で、17時まで待たずに出発してしまうわけだ。フィジーではよくあることだが。乗客は6人。僕以外は白人で、カップル2組と女性一人。簡単に離陸。16:50マナ島着。

マナ島の飛行場脇で修理中の飛行機。

 レセプションまでYokoさん(前出の方とは別人)のバギーでカップル客1組と一緒に運んでもらう。飛行機の着時刻が早すぎて、定期船の最後の便とかち合って、迎えのトラックが回れなかったらしい。ラウンジで説明。船からの客も一緒に説明を受ける。日本人客が少ない。YokoさんにアクアトレックのYoshiさんとの連絡を手配してもらい、先に失礼して、部屋に案内してもらう。

 改装なったアイランドブレに初めて入る。外観からは想像がつかない変化で、びっくりする。まず部屋が広く感じる。家具の配置も使いやすい。サイドボードやソファの配置もありがたい。電源も3ヶ所とれる。床が板張りで、シャワーは露天。洗面所も再配置され、使いやすい。これはびっくり。アイランドブレの骨組みは残っている。エアコン付き、ガラス窓は密閉性を高めて、開口面積が減っているので、印象はだいぶ異なる。壁は白く塗られていて、プロジェクタの投影には好都合だ。ベッドにも座らせて2部屋のコネクティング仕様にすれば、14人の学生を一度に押し込んで講義や説明をしたり、プレゼンテーションをさせることも可能だろう。なんだか我々には贅沢な感じだ。

 Yoshiさんからの電話を待っていたが、何とかしてメールを送りたいので、ワイヤレスLANを探してうろうろする。レセプションで聞くとコミュニケーションセンターに行けと言うことだったので行ってみる。17:30到着。closedの札がかかっており、入り口の工事中だったのであきらめて帰ろうとすると、スタッフに呼び止められ、いいから入れと言ってくれる。1日160MBまでのカードを20$で購入し、ログインの仕方を教わる。ナンディ空港でのことがあったので、センター内で実際につながるか試してみると、問題なく接続。速度もかなり出ている。急いで昨日からたまっている、日本にいる本隊のスタッフへの連絡メールを送信。ついでにwebに記録とUSPの案内のページをアップ。17:55、終了して部屋に戻る。18:05、アクセスポイント確認のため、レセプションに出てつないでみる。問題ない。ありがたい。レセプションでKazumiさんと挨拶。Yokoさんによると僕の不在時にYoshiさんが電話をくれたらしい。申し訳ない。19時に夕食の約束をして戻る。

 シャワーを浴び、壁の石組みと床の小石を観察。壁は安山岩などの熔岩の亜円レキ主体で、深成岩レキが少し混じる。ビチレブ島の西部から中央部の地質を反映しているので、おそらくシンガトカ川の中流域の河床レキか、その河岸段丘レキだろう。床に埋め込まれた小石は、大陸特有の先カンブリア代砂漠成石英砂岩(quartzite)の円レキが半数を占めていて、オーストラリアからの輸入を疑う。少なくとも地質の新しい、火山性の地質を持つフィジーではありえない礫種の構成だ。

 19時、ラウンジに行き夕食。Yoshiさんに電話を入れてくれて、明日の朝、撮影の合間にお話しさせてもらうことにする。Yoshiさんの電話番号を聞いておけば良かったのだが、いろいろな人に迷惑をかけてしまった。夜空は雲が出て星が見えない。21:20戻り。すぐ寝る。


第4日 8/31

 0:50、起き出して、まずネット接続を試みる。やはりこの部屋からでは接続できない。電波を探しにコミュニケーションセンターまで歩いてつなごうとするが、再ログインが必要で、番号を忘れていたので部屋に戻り、出直し。サウスビーチレストランの前まで歩いていき、蚊に食われながら接続、メールの送受信、webの確認。1:30、部屋に戻り、仕事。1:00-5:00まで水道を止めるよ、という連絡が入っていたのだが、問題なく水が出る。お茶を飲みつつ仕事を続ける。日本宛のメール、イノケさんへの依頼内容の再整理。6:00、またメールを出しに歩いて行く。外は明るい。サウスビーチで接続を試すが、うまくいかない。ネットワークそのものの接続はするのだが、ログイン画面が出てこないし、どこにもつながらない。無線LANアダプタと本隊の再起動を繰り返して40分格闘するが、どうにもならず、あきらめる。まあいいか。今日は日曜。ここはフィジー。日本ではないのだから、あわてずに回復を待とう。ダメなら何とかする方法があるさ。

 朝焼けのサウスビーチ。

 7:15イノケさんに電話。留守電なので、ソフィーの件を簡単に話し、あとでまた電話する、と言って切る。7:30、朝食に行く。途中で洗濯物を洗濯機に放り込む。丸2日しか生活していないが、ここでチャンスを逃すとしばらく洗濯機による洗濯はできない。8:00、朝食から戻ってアクアトレックへ。Yoshiさん、Asamiさんに挨拶。9/11のアクティビティについて確認と打ち合わせ。藤井君のことを頼む。NHKの番組中継に使うSkypeの設定を彼にやってもらうことにする。8:20、洗濯機から乾燥機へ。レセプションでネット接続。メール送信、アップロード。8:40、乾燥機から取り出し、部屋へ。まだ生乾きだがいいだろう。9:50、イノケさんに電話をかけようとするが、すでに使えない。チェックアウトに行く。荷物をYokoさんが預かってくれる。ラウンジでネットにつなぎ、更新。

 10:25、田中支配人にお会いする。9/10-12の実習について、基盤設備見学のお願いと、マリンアクティビティ関係のこと、コミュニケーションセンターの17時からの使用のことなど依頼。快く承諾していただく。水関係の調査を逆に依頼される。聖域に入らないように注意を受ける。藤井君の件を話し、了承を得る。

 11:00過ぎ、ラウンジに移動しインターネット接続。スタッフに連絡のメール。今日は土曜夜成田発の客が朝から次々と到着し、スタッフは忙しそうだ。12:00、くたびれて少し眠ってしまう。12:45起き出してサンセットビーチの状況を見に歩いていく。途中、潮の引いたサウスビーチの様子を見る。ずいぶん潮位が低い。大潮だろうか。

干潮のサウスビーチと桟橋。

 飛行場の南端を回ったところで、干上がった海底の海藻とビーチロックを見ていると、Sayuriさんに呼び止められ、サンセットビーチに行くというと、バギーに乗せて連れて行ってくださる。途中、砂を掘った穴を見る。侵食状況のチェック。やはり3月よりもわずかだが悪化している。こういうのは自然の問題で、砂そのものは動くのが当たり前なので、対策はあまりない。人間の方が自然の事情に合わせていくしかないだろう。

 あたらしくサンセットビーチの標識を出したところに連れて行ってもらう。飛行場の北西端に、海岸まで延びる道がつくってある。Sayuriさんは歩きながらゴミを拾う。こちらは砂と地形だけを見ていて気づかず、恐縮する。13:25レセプションまで送ってもらい、飛行機を待つ。14:10、ブラ・バスで飛行場移動。飛行機は14:20に到着。他の客、カップル1組と待たされる。14:45出発、離陸。

上空から見たマナ島。

 飛行場の上をいったん通り過ぎ、180度旋回して、タノア・インターナショナルの上を通過して斜め滑走路に15:00着陸。

 到着のゲートを出て、空港内で携帯電話ショップを探す。国際線到着のところに回ると、しっかりショップがある。レンタルは1日FJ$6だという。Khasai先生から$39の携帯電話があるよと教えられていたので、それを尋ねると、$49のものならあるという。2週間あるので、レンタルより買う方が安い。店員のお兄さんがなにやら手続きしてくれる。プリペイドで10$分入っているよ、とのこと。海外で使うときはSIMカードを入れ替えないとダメだよ、と教えてくれる。設定は自分でするか?と聞かれるが、どうしたらいいかわからん、と答えると、その場でセットアップしてくれる。裏ふたを開けて、SIMカードをはめ込み、充電池を取り付けて閉める。これで使えるらしい。15:20、空港を出て、徒歩でTokatokaへ。チェックイン。なにやら部屋がないのか、鍵が来ていないのか、待たされる。15:40、VA5の部屋に入る。16時にイノケさんと待ち合わせだと厳しかったかな。携帯電話のセットアップをする。電話番号は907−5740。調べてみると、49$チャージされていて、今年の11/20まで有効、ということになっている。使わないと損だな。

 くたびれているが、売店に行き多少の食料と飲料を確保。冷蔵庫があるので有効利用しないと。キッチンを調べるが、置いてあるはずの電熱コンロがない。食器は全部あるのだが。まあいいだろう。16:40まずはいったん寝る。18時に起き出し、イノケさんに電話。村の交渉について、すべてうまくいったから安心しろ、とのありがたい返事。小学校への手紙はどうか、と聞くと、Lepaniに渡したから、彼が全部やってくれるよ、という。彼は雑に見えて頼んだことはきちんとやってくれる人だ。ありがたい。少し安心する。連絡のメールを書き、藤井君宛のメールを修正する。19:30、ホテル内のインターネットカフェにPCを持参し、ワイヤレスは可能か聞いてみる。担当のお兄さんがwepのパスワードを入れてくれる。20時が閉店なので急いで処理。回線速度は結構速いようだ。日本につないでいるのに35kbpsくらいは出ている。マナ島で出したメールに返事が来ているので、急いで返信を書いて出す。このあと明日の朝8時まで12時間つなげられないので、以後は寺阪さんに連絡して指示を受けるように、BBSに書き込む。彼らがどのくらい見ているかわからないが。

 20:00、きっかり30分で部屋を出る。料金はFJ$5。明日の朝の営業を確認する。夕食は省略。荷物を片付け、21時いったん寝る。


第5日 9/1

 0:40、ごそごそ起き出して、お湯を沸かし、お茶を入れ、大学の残った最後の仕事に取りかかる。途中、少しずつ休みながら、朝8時に全部を終わらせる。8:15、インターネットカフェへ。大学のサーバーへ接続を試みるも、情報処理センターにメールのアカウントがないとどうにもならないことが判明。仕事にならない。メール送受信。ついでにネットで日本の情報を少し読む。特に大きな事件もないようだ。9:15終了。1時間でFJ$7。外に出ると真っ青な空。快晴。部屋に戻ると、タオルの換えが置いてある。ルームクリーニングが来たということか。急いでシャワーを浴びる。ともかく日本からの返事待ちだな、ということで、まずは寝る。10:30。

 13時、起き出す。14:20、インターネットカフェへ。メールの送受信。15:20まで。FJ$8。何が違うのかよくわからないが、1時間を少し超過したのだろうか。部屋に戻り、昨日のマナ島での打ち合わせ以降、これまでの記録をつける。平行して、携帯電話の設定。よくわからないが、自分にかけてみる・・・外線発信ができない。レセプションに頼むのも面倒なのでやめる。このホテルは電話の制約が多くて困る。場所と雰囲気はいいのだが。・・・いや、他の番号をかけてみると、イノケさんの999の携帯や、市内の670−の番号にはかかるみたいだ。907で始まると拒否される。これはプリペイドにつながらない設定にしているのか。

 17:00、昨日買っておいた2 minute noodleを試しにポットで煮てみる。ポットの口が広いこともあり、意外にうまくいく。どうしても煮た湯が多くなるので、おわんに適量の煮た汁と麺を入れてからスープの素を混ぜる。少しほっとする。そういえば、忙しいのと疲れていたのとで、昨日の朝、マナ島の朝食以来、まともな食事はしていなかったようだ。やたらと疲れるのはそのせいだろうか。今夜はトカトカのレストランの下見(味見)をかねて、きちんとした夕食を奮発しよう、と心に決める。  写真の整理。今日は引きこもりで、ほとんど撮っていない。明日からの強行日程に備えて、少しでも休んでおかないと。それにしても部屋でネットにつなげないのは不便だ。まあ、フィジーにいるときくらいPCを放して生活していたいものだが。責任者としては本隊の様子が気になる。いま、成田空港に向けて移動中だろうか。ナンディは夕暮れ。

 19:10、売店にて買い出し。今夜は本隊到着の前祝いとしよう。南十字星を見る。南天の25度くらいか。

 19:20、インターネットカフェ。19:56、空港にいるであろう本隊向けにメール送信。邪魔にならなければいいが。20:00閉店時間で出る。FJ$5。部屋に戻り、休み、気を取り直して夕食へ。レストランは客が2組。閑散としている。スタビーとカリーオブザデイ。ビーフなのだが、いつもついていた付け合わせのサラダも、野菜カレーもダルスープもない気がする。24$もする値段といい、学生にはここでの食事は勧められないな。スタビー(フィジービター)は4.9$。かなり値上げしている。21:20戻る。夜空で低空にある南十字星を確認。この季節はこの時間までが観察の限度か。ぱっとみて、みなみのかんむり座、射手座、ケンタウルス座など確認。天の川もわかる。

 ベッドで一休み。今日はあれこれ考える余裕が少しある。イノケさんに明日依頼すべき内容を整理する。ソフィーへ地質図に必要な資料を全部持ってくるよう、メールで言わないといけない。22時、記録つけ。支出の記録と集計。両替もしておかないと。


 →フィジー実習2008現地報告


H.Hagiya 2008.8.30-