2006「科学と社会」受講上の一般的な注意


*講義について

 講義に出席すれば、それだけで「科学と社会」で扱う内容が理解できるとは思わないで欲しい。諸君の自分で学ぶ努力なしには、何も身に付かないと思う。講義では、諸君が自分で調べたり、考えたりして学ぶ上での、最低限の入り口の部分を紹介するのが精一杯である。あとは君たち次第である。それは、「科学と社会」で扱う内容が多岐にわたることもあるが、大学での勉強は基本的には講義に頼らず自分でやるものだ、ということでもある。

 とはいっても、初めて科学史や科学社会学といった分野にふれる学生にとって、親切でわかりやすい講義でなくてはいけないと思っている。ただ単にどこかの教科書に沿って面白くもない講義をだらだら続けるよりは、僕なりにアレンジを加えて、興味の湧くテーマ、関心を持てる素材を提供することを心がけたいと思っている。

 授業というのは、講義者だけで成立するものではなく、講義を受ける側によってつくられる部分もある。最低限、授業を受ける上での基本的なマナーを守ることはお願いしたい。教室内でする必要のない作業はご遠慮いただきたい。携帯電話をいじる、パソコンで作業する、他の授業の課題をする、講義と関係のないおしゃべり、飲食、・・・。教室外でやるぶんにはいっこうに構わないのだから。

*毎回の出席カードについて

 講義では、毎回A41枚の紙を配布し、何らかのテーマで諸君に考えて書いてもらう課題を課して、最後に回収している。本来は学生の記入した内容に、ひとつひとつコメントをつけて返却したいが、387名の受講者がいる現状で、他の講義・実験や業務を抱えている立場としては、ほとんどそれは無理である。申し訳ないのだが、学籍番号を控えて、できる範囲でコメントをつけて、ある程度まとまってから返却する、ということしかできそうにない。おゆるし願いたい。

*出席・欠席について

 欠席した場合は、このwebサイトを活用するなどして、講義の流れを把握しておいて欲しい。受講する学生諸君が主体的に勉強できるように工夫したい。今年度は試行錯誤になると思うが、期末レポートや、欠席分のレポートなどを評価するようにしたい。


H.Hagiya 2006.11.4-