2006「科学と社会」期末レポートについて


*期末レポート

 レポートのテーマは「科学と社会」に関係することであれば、何でも構わない。冬休み後の最初の講義時間(1/11)に提出すること。なお、誤字・脱字、主語と述語の対応の不備など、日本語の誤りは減点対象とする。辞書を引いて正しい日本語で記述するようにしてほしい。(留学生の諸君もできるだけ正しい日本語でお願いします。日本語の間違いは、修正を入れて返却するつもりですが。)レポートの評価は100点満点として、得点の半分を成績に組み入れる。

*レポートの書き方

1)調べる

 テーマを設定し、それについて調べる。単行本や論文など、文献を読む。インターネット利用も可だが、できるだけ出版されたものを。必ず複数の情報源にあたること。自分で実地調査したり、データを分析する作業を高く評価する。単なる受け売りは評価しない。
 二次情報は、誰かによって加工された情報であることを考えると、自分の目で確かめた、一次情報の重要性がわかる。

2)考える

 複数の資料を調べると、情報の不一致に出くわすことがある。その原因を自分で判断しなくてはいけない。学問は日々進展しているので、いつ、誰が書いた情報か、ということが、その情報の価値を評価する上で大事になる。自分の頭で考えることが大事。オリジナルの考察を評価する。きちんと考えてレポートを書くなら、データとは別にその判断材料を再度探し集めることになる。

3)まとめる

 資料から引用した情報と、自分の調べたこと、考えたことを区別して記述し、まとめる。
 引用文献、参考文献を明示すること。引用の明示は自分の責任範囲を限定することである。

 注)インターネット上のwebサイトに関しては、匿名のもの、記述の責任者や著作権の所在が明確ではないもの(例:wikipedia)は、引用文献として認めない。

 本の内容の引き写し、既存のwebサイト、他者のレポートの丸ごとコピーがあった場合、成績評価の対象としない。オリジナルの記述であることを諸君自身が証明できなければ得点にならない。そのために、引用文献の明示や、引用箇所の明確な処理が必要である。

 レポートは紙に記されたもの(印刷・手書き・切り貼りすべて可)を指定日の講義時に講師に手渡すこととする。レポートの電子メールによる送付は、サーバー不調などによる不達の可能性があり、集中して送付された場合にメールボックスの容量オーバーになる可能性もあるので、確実な方法ではない。また、3MB以上のファイルサイズのメールは受け取ることができない可能性がある。それらの点を承知の上で送るのであれば構わない。

参考:採点基準

・引用文献・資料の出典が明示されていないもの …20点以下。

・引用文献が1つだけ、ほとんど受け売り、丸写しの場合 …40点以下。

・複数の引用文献に当たり、比較検討・考察を加え、論理的におかしなところがなく、妥当な内容であると判断できるもの …60点

・上記の条件を満たし、充分な検討を加えた、あるいは独自性があると認められるもの …80点

・文句なし。あんたには負けたよ、というレベル …100点。

 以上の基準に内容によって加点、減点して採点する。誤字・脱字、助詞の使い方、主語と述語の不対応など文法の誤りは、いずれも1点ずつ減点する。


H.Hagiya 2006.11.4-